2007年11月7日水曜日

なぜワキガ(わきが)は臭うの?

前出の三つの汗腺類(エクリン汗腺、アポクリン汗腺、皮脂腺)が連携しあい、
ワキガ(わきが)が発生するメカニズムを作り上げています。

ですから三つの要因が揃うことになるアポクリン汗腺が存在する場所には
どうしてもワキガ(わきが)臭が発生する可能性があるのです。

ではどうしてそれ自体はほぼ無臭のアポクリン汗がワキガ(わきが)臭になるのでしょうか?
それには様々な見解があります。

1953年にシェリーという学者が以下のような実験を行いました。

1.分泌直後のアポクリン汗を試験管にいれて2時間放置していたら強いワキガ(わきが)臭を発した。
2.試験管をあらかじめ殺菌しておくか、あるいは制菌剤を加えておくと、ワキガ(わきが)臭は発生しなかった。

このことから、アポクリン汗は体外に排出された後、細菌と接触することによって、
独特のワキガ(わきが)臭を作り出すことがわかったのです。

その後の研究や実験でも細菌が悪臭発生の原因の一つであることが突きとめられました。
まずアポクリン汗腺から分泌された汗がエクリン汗腺から分泌された水分の多い汗によって
脇の下全体に広がります。

そして、皮膚の表面に住み着いている細菌や雑菌類と会い、腐敗し、臭いを発生し始めます。

そこへ皮脂腺からの脂肪も加わり、さらに臭いを強めていきます。
この腐敗臭こそがワキガ(わきが)の臭いとなるのです。

汗について(ワキガと皮膚と汗の関係)

・エクリン汗腺
人間には二種類の汗腺があります。
一つはエクリン汗腺です。エクリン汗腺からはエクリン汗が分泌されます。
これは私たちが普段から「汗」と呼んでいるものです。
エクリン汗腺は唇や耳の外耳道、爪の裏や亀頭を除いた人間の
体のほぼすべてに分布しています。

エクリン汗腺の数は人種によって異なり、暑い地域に住んでいる人ほど多く存在します。
日本人の場合約350万本。一平方センチ当たり200~300本のエクリン汗腺があります。
エクリン汗腺の大きさは60~80ミクロンくらいで肉眼では見えません。
分泌されるエクリン汗は1パーセント弱の塩分などのミネラル、99パーセントの尿素、乳酸などを含んだ水分で構成されています。
一日約1,5~2リットル分泌されていて、体温の調節、皮膚表面の殺菌などの
役割を果たしています。
エクリン汗は粘り気もなく無臭です。

・アポクリン汗腺
アポクリン汗腺からはアポクリン汗が分泌されています。
アポクリン汗腺という特殊な汗腺は人間のワキや陰部のようなごわごわとした
毛の付け根、まれにおへそや乳首、肛門の周辺、耳の穴の中に存在します。

アポクリン汗腺は皮下組織に位置し、糸がからみあったような形で、出口は毛穴と合流しています。
アポクリン汗腺は日本では「大汗腺」ともいわれます。
なぜならその大きさはエクリン汗腺の10倍ほどもあり、肉眼でも見えるからです。

アポクリン汗腺の成分は、脂肪、タンパク質、鉄分、色素、蛍光物質、尿素、アンモニアなどで、
汗といっても粘り気のある乳白色がかった液体です。
分泌された直後はほぼ無臭です。
じわじわと一定の周期で分泌されます。

・皮脂線
皮脂腺は表皮を保護するために、皮脂と呼ばれる脂肪を分泌しています。
皮脂腺は皮下組織に位置し、ぶどうの房のようになって固まった脂肪細胞を
新しい脂肪細胞ができるたびに皮膚表面に押し出します。

それが汗と混ざり合って薄い膜を作り、肌を保護する働きをしています。
皮脂がなければ皮膚はカサカサ、パサパサになってしまいますが、
分泌量が多すぎれば逆に、肌がベタついてしまいます。

女性が気にする多くの肌のトラブルはこの皮脂線が関係しています。

皮脂腺の活動は気温によって左右されます。気温が上がり皮膚表面の
温度が上がると皮脂の分泌は活発になり、温度が下がればその活動は低下します。
夏の肌のベタベタはこのせいなのです。
皮脂腺は毛の根っこを包み込んでいる、毛包に付着しています。
独立した出口はなくアポクリン汗腺の少し上にあって毛穴に通じています。

皮膚について(ワキガと皮膚と汗の関係)

皮膚は大きく分けると表皮、真皮、皮下組織の三つの層からなっています。

表皮は一番外側にあり、厚さは0.1~0.3ミリ程度の非常に薄い層です。

その下に真皮がありここには皮膚に酸素や栄養を運ぶ重要な血管が流れています。

この部分をマッサージなどをして刺激すると、毛細血管が活性化されて
皮膚の老化予防になります。
真皮の厚さは1,2ミリ程度です。

この表皮と真皮の二重構造の下に分厚い皮下組織があります。
これがいわゆる皮下脂肪で、厚さは体の部分によって異なります。

皮膚について(ワキガと皮膚と汗の関係)

皮膚は大きく分けると表皮、真皮、皮下組織の三つの層からなっています。

表皮は一番外側にあり、厚さは0.1~0.3ミリ程度の非常に薄い層です。

その下に真皮がありここには皮膚に酸素や栄養を運ぶ重要な血管が流れています。

この部分をマッサージなどをして刺激すると、毛細血管が活性化されて皮膚の老化予防になります。
真皮の厚さは1,2ミリ程度です。

この表皮と真皮の二重構造の下に分厚い皮下組織があります。
これがいわゆる皮下脂肪で、厚さは体の部分によって異なります。

ワキガ(わきが)とは?

ワキガ(わきが)の定義は「ワキの下の汗が原因で生じる悪臭」です。
ワキガ(わきが)は病気ではありません。体質の一つです。

いいかえればだからこそ、人に相談することもはばかられ、
ひとりウジウジと悩むことになる、やっかいな症状なのです。

放置していればこの独特の臭いが原因で他人に不快感や嫌悪感を
与えることになりかねません。
またこの臭いを気にして対人関係に尻込みをしてしまうことも少なくないでしょう。

かつてワキガ(わきが)はフェロモンとして存在したと言われ、
今でも人間以外の動物はそれを利用してコミュニケーションをとっています。

発情期に独特の臭いを発することによって異性を惹きつけ、繁殖を繰り返してきたのです。
しかし人類は進化し、臭いではなく容姿や服装などで異性を惹きつけるようになりました。

そうなればかつてはフェロモンとして重宝したであろうワキの臭いも、
今では人間に不必要な嫌われ者の異臭としての価値しかありません。

ではどうしてワキガ(わきが)は臭うのでしょうか?

次にワキガ(わきが)と大きく関わっている皮膚と汗の関係について説明します。